鈴木俊一五輪相が2日、東京・国技館の日本相撲協会を訪ね、2020年東京五輪・パラリンピックに合わせて海外から来る観光客らを対象にしたイベントの開催を要請した。協会は応じる意向で、8月9日の五輪閉幕から同25日のパラリンピック開幕までの間に、国技館で開催できるよう調整していく。
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同様の取り組みは「大相撲beyond2020場所」として16、17年の秋に行われている。決まり手や場内説明を英語で紹介したり、車いす用の観戦スペースを設けたりして、招待した外国人らに大相撲の魅力をPRした。昨年は、横綱1人に5人の力士が次々にかかっていく「横綱5人掛かり」という珍しい演目を行い、客席から大きな拍手が湧いていた。
鈴木五輪相は「大相撲は我が国が誇る伝統文化の神髄。ぜひ世界に発信したい」。八角理事長(元横綱北勝海)は「協会として、世界にアピールするチャンス。全面的に協力させていただきます」と応えた。(鈴木俊輔)