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最年長関取の安美錦が引退 40歳、角界随一の技巧派

大相撲の元関脇で、現役最年長関取の西十両11枚目の安美錦(40)=本名・杉野森竜児、青森県深浦町出身、伊勢ケ浜部屋=が名古屋場所10日目の16日、現役引退を表明した。ひざの大けがに苦しみながら、今場所で関取在位117場所の歴代最多記録に並んでいた。年寄名跡「安治川」を所有しており、今後は後進の指導にあたる見込み。


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2日目の取組で過去に何度も大けがを負った右ひざを痛め、「2週間の加療を要する」と診断されて休場した。21歳から守り続けた関取の地位を手放す可能性が高くなっていた。


師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)には14日に伝えたという。「思った相撲が取れない、むちゃはできないと思って、『引退します』という話をした。スパッと決断した。初めて『出る』という選択肢以外を考えて、勝負師として一線を引くときなのかなと思った。気持ち的に弱くなったのかな」と明かした。


青森・鰺ケ沢高から角界入りし、2000年名古屋場所で新入幕。03年初場所8日目に横綱貴乃花から初金星を獲得。この一番を限りに貴乃花が引退したことで、「平成の大横綱」の最後の対戦相手となった。


角界随一の技巧派として鳴らし、技能賞6度を含め三賞に12度輝いた。通算1805回出場は歴代3位、通算907勝は同8位の記録。土俵の外で見せる柔和な笑顔や軽妙な語り口も、ファンに愛された。


一方、けがが多く、特に右ひざ…


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