大相撲名古屋場所6日目の12日、幕内炎鵬が新しい化粧まわしを土俵入りでお披露目した。白地に赤色や金色を使って大きく鳳凰(ほうおう)が描かれている。この日、デザインをしたアーティストとの対面も果たした炎鵬だが、「鳥肌立ったっす」と思わず驚いた。そのアーティストとは――。
相撲特集:どすこいタイムズ
ことの始まりは今年2月ごろ。障害のある人たちがスポーツを題材に描いた作品のコンテスト「SOMPOパラリンアートカップ」を主催する障がい者自立推進機構では、力士にパラリンアートのアーティストがデザインしたまわしを贈りたいと考えていた。炎鵬の所属する宮城野部屋の支援者の紹介で、炎鵬に化粧まわしを贈ることになった。
どのアーティストにデザインを依頼するか、炎鵬自身が選ぶことに。アーティストが描いた作品を見て、炎鵬はKOTO(コト)さんの作風を気に入った。KOTOさんは発達障害のある20代の女性だ。
炎鵬が挙げたキーワードは「鳳凰」「赤富士」や、地元石川県にちなんだ「雪吊(つ)り」など。これらのキーワードをもとに約60点の下絵をKOTOさんは描き、その中から炎鵬が鳳凰のデザインを選んだ。障がい者自立推進機構の担当者を通してやりとりしながら仕上げた。
実際につけるのは12日が初め…