大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)2日目の8日、関取最年長40歳の十両・安美錦が古傷の右ひざを痛めた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、3日目から休場させると明らかにした。再出場の可能性もあるという。
どすこいタイムズ
安美錦は、2日目の取組で竜虎に寄り倒され、しばらく立ち上がれなかった。花道から車いすで場内の医務室に運ばれた。病院で受診し、部屋宿舎へ松葉杖で戻った安美錦は「半月板を痛めた。他にもいろいろ」と話す一方、「たぶん、出られそうだと思うよ」と、再出場へ意欲を見せた。伊勢ケ浜親方も「2、3日様子を見る。腫れが引いて動きが戻れば、また出る」と話した。
今場所は西十両11枚目で0勝2敗。大きく負け越せば、21歳だった1999年九州場所以来となる幕下への転落が現実味を帯びてくる。
安美錦は、過去にたびたび右ひざをけがしながら、関取在位を117場所にまで伸ばしてきた。ただ、2016年夏場所で左アキレス腱(けん)断裂の大けがを負ってからは、進退をほのめかす発言も繰り返してきた。