加工食品のオーナーを募って現金を集めていた「ケフィア事業振興会」(東京)が、預かり金の返済や利子などの支払いが遅れているとして、消費者庁は31日、社名を公表して消費者に注意を促した。2017年11月~今年7月末に満期を迎えた契約のうち、少なくとも約2万人に対して340億円の支払いが遅れているという。
同庁によると、同社は、干し柿やメープルシロップ、ヨーグルトなどの商品のオーナーを募集し、半年で10%程度の利子を付けて元本を戻すなどとする契約で資金を集めた。だが、昨年11月ごろからオーナーへの支払いが滞るようになり、中には8カ月ほど支払いが遅れているケースもあるという。
同社は、遅延の理由を「解約の増加で資金が減少した」などと説明しているというが、同庁は「正当な理由に当たらない」と判断し、公表したという。