南北首脳会談のため平壌を訪問した韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が、19日に平壌で記念植樹をした際、北朝鮮側が用意した石碑に誤りがあった。文氏の訪問は18日から20日だが、「18日から21日」と刻まれていた。韓国大統領府関係者によると、石碑を作製した北朝鮮側のミスという。
平壌共同取材団によると、文氏の平壌訪問による記念植樹は19日午後、文氏が宿泊し、首脳会談も行われた百花園迎賓館の敷地内で行われた。朝鮮労働党の崔竜海(チェリョンヘ)党副委員長らも参加した。
植樹されたのは、韓国側が用意した落葉樹のモクゲンジ。文氏が自ら、モクゲンジの花言葉は「繁栄」と紹介し、スコップで砂をかけた。
その後、北朝鮮側が作製した石碑の除幕が行われたが、刻まれた訪問日が誤っていた。崔氏は誤りには触れず、「(石碑に)平壌訪問記念と刻みました。お気に召しましたか」と質問。文氏は「この木がすくすくと育って、花も豊かに咲いて実を結び、南北関係が発展することを望みます」と応えた。(ソウル=鈴木拓也)