プロ野球セ・リーグは20日時点で、3位以下の4球団が1ゲーム差の接戦だ。広島の3連覇は目前で、ヤクルトも2位を固めつつある。残り4球団がクライマックスシリーズ(CS)進出の残り1枠を争うが、同時にどこに最下位を押し付けるかの戦いでもある。
東西の老舗球団もその渦中にいる。リーグ最多の18試合を残し、日程が厳しい阪神が最下位になれば野村克也監督時代の2001年以来17年ぶり。20日時点で3位の巨人にも転落の可能性はある。その場合、球団にとっては長嶋茂雄氏(現終身名誉監督)が初めて指揮を執った1975年以来43年ぶり2度目になる。
阪神は20日、東京から移動して敵地で広島と対戦。雨のため開始が1時間9分遅れ、途中で1時間2分の中断もあり、日付をまたいだ1点差ゲームを制した。金本監督は小さく笑って「午前様ですわ。(雨による大幅な遅れは)記憶にないね」。連敗を止め、ホッとした表情にも見えた。
ただし、今後は19日間で18試合の過酷な日程が待っている。26日から終幕までは14連戦。しかも、中5日の短い登板間隔も問題にしないメッセンジャーが離脱しているのが痛い。右肩に疲労があるようで、復帰の見込みも立っていない。昨季12勝の秋山も2軍だ。
現状の先発陣は今季7勝の岩貞…