プロ野球中日の応援曲「サウスポー」の演奏が、今季終了まで自粛されることになった。球団によると、歌詞に不適切な内容があるからだという。一体、何が問題だったのか。
「選手に失礼」と中日応援歌自粛 「お前が打たなきゃ」
阿久悠作詞、都倉俊一作曲、ピンク・レディーが歌った名曲「サウスポー」は野球を題材にしていることもあり、高校野球を含めて応援曲の定番だ。
中日の場合は、応援曲の歌詞に「お前が打たなきゃ誰が打つ」というフレーズがある。球団によると、チーム内から「『お前』という呼び方は選手に失礼では」と疑問視する声が上がったという。球団側は歌詞の変更を要望したが、すぐには無理なので、応援団が自粛を決めた。
「サウスポー」応援曲は、チャンスの時に演奏される「チャンステーマ」の一つ。中日応援団公式ホームページによると、歌詞は、「オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ! (Let’s Go 選手名) みなぎる闘志を奮い立て お前が打たなきゃ誰が打つ 今 勝利をつかめ」などとなっている。
「お前」という言葉は、デジタル大辞泉(小学館)によると、「おおまえ(大前)」の音変化で、神仏、貴人の前を敬っていう。転じて、間接的に人物を表し、貴人の敬称となった。古くは目上の人に対して用いたが、近世末期から次第に同輩以下に用いるようになったという。
■与田監督「お前より名前で呼ん…