プロ野球ヤクルトの本拠地・神宮球場で11日夜に、「師弟愛」を感じさせる心温まる一コマがあった。球団設立50周年を記念するOB戦でのことだ。
「代打、野村克也」。監督の一人として参加していた84歳の野村克也元監督の名前がアナウンスされると、2万7千人以上が集まった客席からどよめきが起きた。
足が悪く、一人で歩くことが難しい。そこで、「野村ID野球の申し子」こと古田敦也さん、「ブンブン丸」こと池山隆寛さんら、1990年代に日本一3度の黄金時代を築いた教え子4人が両脇を支えた。初球を見送り、2球目を空振り。直後に敬遠が申告され、客席から拍手を送られながら、手を振ってベンチに下がった。
この「名采配」は、古田さんが仕組んだもの。ファンの一人から「野村さんをグラウンドで見たい」と言われたのがきっかけだったという。
古田さんは「監督って(客席か…