福井県を訪問中の天皇、皇后両陛下は29日、福井市で開かれた第73回国民体育大会の総合開会式に出席した。在位中、最後の国体出席。雨の中、入場行進をする選手らに笑顔で拍手を送ったり手を振ったりした。30日も県内に残ってフェンシング競技の観戦などが予定されていたが、台風24号の影響で予定を切り上げ、29日夜に帰京した。
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開会式ではマリンバやハープの演奏、健常者と障害者のダンスパフォーマンスなどが披露され、両陛下は何度も大きな拍手を送った。退席時には会場全体を見渡すように手を振り、軽く一礼して会場を後にした。
開会式後には大会関係者らと懇談。皇后さまは大会関係者に「天気が悪くて大変でございましたね」、天皇陛下は来年の開催県である茨城県の知事に「いい大会になるといいですね」と声をかけていた。(多田晃子)