三十三間堂(京都市東山区)の重要文化財「木造千手観音立像(りゅうぞう)」1001体が26年ぶりに勢ぞろいし、2日に報道関係者に公開された。修理を終えて近く国宝に格上げされることを記念し、東京、京都、奈良の国立博物館に預けていた計5体が戻った。3日午後から11月26日までは、拝観台を特設して一般公開される。
そろい踏みは、三十三間堂を建立した後白河法皇の800回忌法要を営んだ1992年以来。堂内の廊下に高さ1・2メートル、幅1メートル、長さ7・8メートルの拝観台を設けた。拝観料は一般600円、中高生400円、小学生300円。
文化審議会は3月、全体をまとめて国宝に指定するよう文部科学相に答申した。(大村治郎)