フィギュアスケートの本格的なシーズン開幕を前に日本、北米、欧州の3地域対抗団体戦「ジャパンオープン」が6日、さいたまスーパーアリーナで行われる。同会場で5日にあった練習では、日本選手はフリーの曲をかけながら、新ルールに沿ったプログラムを確認した。
フィギュア特集 Kiss and Cry
今季から男子のフリーは演技時間が30秒短縮され、女子と同じ4分になった。演技が詰まって体力的にきついという選手が多いなか、平昌五輪男子銀メダリストの宇野昌磨(トヨタ自動車)は「フリーの練習をメインに調整してきた。もう、体力面の不安はない」と言い切る。練習では4回転トーループを決めるなど好調そうで、「自分の力で日本を優勝に導きたい」と宣言した。
また、技の完成度を評価する出来栄え点(GOE)が7段階から11段階に変更。平昌五輪女子で4位の宮原知子(関大)は「ジャンプの跳び方を見直している」という。練習では3本のジャンプで転倒したが、「失敗してもいいから、変えているジャンプできっちりおりることを意識したい」。
平昌五輪金メダリストのザギトワ(ロシア)は手を上げながら跳ぶ難しいジャンプも次々と成功させ、練習から圧巻の演技を見せた。宮原と共に平昌五輪に出場した坂本花織(シスメックス)は「体力をつけることを意識して練習した。滑り込みをかなりしてきたので、この大会は完璧に決めたい」と意気込む。日本は昨年、3連覇を逃した。宇野、宮原、坂本に織田信成を加えた4人の日本チームは2年ぶりの優勝を目指す。(大西史恭)