国際刑事警察機構(ICPO、本部・仏リヨン)で初の中国人トップとなった孟宏偉総裁(64)が、9月末に中国へ向かった後に行方不明となっていた問題で、ICPOは現地時間7日夜、孟氏の辞表を受け取ったと発表した。当面は韓国出身のキム・ジョンヤン副総裁が総裁を代行し、11月18日からドバイで開かれる総会で次の総裁を選ぶ。
ICPO総裁、どこへ? 中国へ出国後、消息絶つ
行方不明のICPO総裁、中国当局が調査 汚職に関与か
ICPOの発表に先立ち、中国国家監察委員会は7日、孟氏を調査していると発表していた。
一方、孟氏の妻は同日、リヨン市内で会見した。仏AFP通信によると、孟氏と最後に連絡が取れたのは9月25日だったと明かした。孟氏はすでに中国におり、刃物を表した絵文字だけが記されたメッセージを、妻の携帯電話に送ってきたという。その直前には、「電話するから待ってくれ」とのメッセージを送っており、身辺に危険が及んでいると知らせたかったとみられる。
孟氏への調査公表を受け、中国…