(9日、プロ野球 巨人9―4阪神)
最新の試合結果はこちら
巨人が3位を確定させた。同点の七回、岡本が勝ち越しソロ。岡本は八回にも2ランを放った。阪神のメッセンジャーは8試合勝ち星なし。
最終戦で2打席連発
クライマックスシリーズ進出。巨人が自力で最後の枠をつかんだ。扉をこじ開けたのは今季、飛躍を遂げた22歳だ。
2点差を追いつかれた直後だった。七回無死、打席には6月2日から4番に座り続ける岡本。2球目のスライダーを完璧にとらえた。「回の先頭で、塁に出ようと思っていた」そうだが、高々と舞い上がった飛球は、左翼スタンドに消える勝ち越しソロとなった。
今季限りでの退任を表明している高橋監督。その体制3年目の象徴的な存在だ。死球を右手に受けても、調子を落としても信頼は揺るがず、起用され続けた。岡本は言う。「去年はずっとファーム(2軍)。1軍で『打てる、打てない』と悩めるのは、僕にとって楽しい」
八回1死二塁からも、試合を決定づける2打席連続の本塁打を放った。3打点を稼ぎ、レギュラーシーズン最終戦、最後の打席で「打率3割、30本塁打、100打点」に届かせた。(井上翔太)