今季限りで現役引退するプロ野球中日の岩瀬仁紀投手(43)と荒木雅博内野手(41)が13日、今季最終戦となった阪神戦(ナゴヤドーム)にともに出場し、本拠を埋めた約3万6千人のファンから大きな声援が送られた。
荒木選手は「1番・二塁」で先発出場し、一回に右前安打、八回にも右前安打を放つなど計2安打でファンを喜ばせた。八回には二塁への盗塁を狙ったが失敗。目標とした20年連続盗塁はならず、「足が動かなかった」と苦笑い。
岩瀬投手は同点の九回2死三塁で登板。阪神の代打福留孝介選手を3球で空振り三振に仕留めた。「最後は楽しく笑って投げようと思っていたけど、普段と同じになったね。野球の怖さ、アウト一つを取る苦しみが分かった」と振り返った。
試合後は、2人ともにチームメートらに胴上げされ、ファンからは「ありがとう」「お疲れさま」の声が飛んだ。(鷹見正之)