国土交通省は15日、沖縄周辺空域の管制を担当するため10月に新設された神戸航空交通管制部でシステムトラブルが相次いだとして、この業務をいったん同部那覇分室に戻すと発表した。10日夕にデータの入力端末などが使えなくなるトラブルがあり、那覇空港発着の85便に遅れが出るなどの影響が出ていた。
国交省は航空需要の増加に対応するため、管制空域を再編し、那覇で行っていた業務を10月1日から神戸管制部に移管する予定だった。だがシステムトラブルがあり、開始が10日にずれ込んでいた。さらに開始初日に、プログラムの不具合で想定を超えるデータがサーバーに蓄積され、入力トラブルが発生したという。同省はシステムを点検し、年内の再開を目指すとしている。(贄川俊)