トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館でサウジ人記者のジャマル・カショギ氏が殺害された疑惑で、米紙ニューヨーク・タイムズなどは17日までに、トルコの捜査当局が容疑者とみているグループの中に、サウジのムハンマド皇太子に近い複数の男がいると報じた。報道が事実であれば、皇太子も事情を把握していたという疑念が高まる可能性がある。
カショギ氏は今月2日、総領事館に入った後に消息が途絶えた。複数のトルコメディアによると、トルコの捜査当局は、カショギ氏の来館までに総領事館に入ったサウジ人の男15人を容疑者とみているという。この一団は2日に、空路でサウジからイスタンブール入りしたという。
ニューヨーク・タイムズは、15人のうち1人はムハンマド皇太子の外遊に頻繁に同行していると報じ、今春の米国や欧州の訪問に際し、男が皇太子の近くに写っている写真を掲載した。さらに、他の3人もムハンマド皇太子の警護を担当していたと指摘。この4人を含めて、15人のうち少なくとも9人がサウジの軍や治安組織で働いていたことを確認できたという。
また、中東の衛星テレビ局アル…