韓国と北朝鮮、国連軍司令部は22日までに、板門店の共同警備区域(JSA)に埋められていた地雷の除去を終えた。韓国国防省が明らかにした。3者は22日に板門店で軍事協議を開き、今月中にJSA内の武器を全て撤去し、完全な非武装化を実現する方針も確認する。韓国と北朝鮮は26日に板門店で南北将官級軍事協議も行う。
地雷除去は9月の南北首脳会談の合意に基づく措置。JSAは本来は非武装地帯だが、南北双方の要員は拳銃を携帯している。昨年11月、北朝鮮軍兵士が板門店を越境して逃走した際には、追跡した同軍兵士らは小銃も持っていた。今後は要員数も、国連軍司令部に委任された韓国と北朝鮮で、それぞれ35人以下に抑える。韓国政府は、内外の観光客が自由に板門店を訪れる環境をつくり、朝鮮半島の対話ムードをアピールしたい考えだ。(ソウル=牧野愛博)