オランダ訪問中の秋篠宮妃紀子さまは26日、ハーグで開かれた第49回肺の健康世界会議で、国際結核肺疾患予防連合(本部・パリ)の「名誉会員」の称号を授与された。結核撲滅に向けた国際的貢献や研究実績が認められた。王族や皇族の受賞は初めてという。
紀子さまは「結核がなくなり、世界の人々がより健康になるための歩みを進めるため、努力を重ねていきたい」などと英語であいさつした。
その後の懇談会では、日本の結核予防会の研究施設で学んだ経験のある卒業生ら約20人が世界各地から集まり、紀子さまを祝福した。元研修生でザンビアから駆けつけた政府の結核対策責任者のムシャンクニ・フィリさん(39)は「再びプリンセスに会えて本当にうれしい。お祝い申しあげる」と話した。(ハーグ=斎藤智子)