フジテレビ系で6日に放送された「タイキョの瞬間!密着24時」が外国人への差別、偏見を助長しかねないなどと批判されている問題で、フジの岸本一朗専務は26日の定例会見で、「決して外国人の方を差別する意図もないし、差別を助長することは毛頭ない。いろんなところから批判もあったが、(批判を)謙虚に受け止めて全体で共有した」などと述べた。意見書を出した弁護士らにも同様の回答をしたという。
外国人摘発番組、フジ以外も次々 「排斥運動に加担」
フジ「タイキョの瞬間!」に批判 「外国人差別を助長」
これを受け弁護士有志は24日付で再びフジに要望書を送り、外国人の人権と尊厳に配慮した放送を求めた。有志の一人で、外国人の権利問題に取り組む浦城(うらき)知子弁護士は「『そのような意図はありませんでした』という弁明だが、意図的でないと言っている時点で、報道機関として当然持っているべき人権感覚が欠如していると言わざるをえない」と話す。
タイキョの瞬間!は、6日午後7~9時放送の単発番組で、副題は「出て行ってもらいます!」。ナレーションによると「法を無視するやつらを追跡する緊迫のリアルドキュメント」で、テーマは強制退去。外国人の不法就労なども取り上げた。
技能実習生として来日した後に…