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タカ内川、愛弟子に「眠っていて」 コイ鈴木と師弟対決

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2018-10-28 12:42:06  点击:  切换到繁體中文

 

27日夜、セ・リーグ覇者の広島と、パ・リーグ2位ながらクライマックスシリーズを勝ち抜いたソフトバンクが対戦する日本シリーズが始まる。プロ野球の最高峰の舞台で両チームの右の強打者2人の師弟対決が実現する。「勝負の鬼」のようなベテランが貫禄をみせるか。その教えを受けた若き主砲が強烈な「恩返し」をするか。


「本人の納得のいく打撃はしてほしいけど、ウチとやる時は眠っていてほしい。複雑です」。対戦を翌日に控えた26日、ソフトバンクの内川聖一内野手(36)はそう言って笑った。


普段は勝負にこだわり抜くが、シーズンオフの自主トレーニングは「来てくれる人は断らない」というスタンスで、求められれば惜しみなくアドバイスも送る。「眠っていてほしい」という一回り年下の選手とも、そこで出会った。


その相手とは広島の鈴木誠也外野手(24)。2016年1月、宮崎県日向市で自主トレに励む内川に、まだ無名に近かった鈴木が「弟子入り」したのが始まりだ。


鈴木は2年前、内川にかけられた言葉を今も覚えていた。「日本シリーズでやれたらね」。同年は広島が、昨年はソフトバンクが日本シリーズに進出したが、今回は両チームがここまで勝ち上がってこられた。26日、鈴木は言った。「本当にうれしいです。(同じ場所で練習した)上林もいますし」


内川が毎年1月に実施する自主トレには、球団の垣根を越えて多くの選手が集まる。そしてソフトバンクの今宮健太内野手や上林誠知外野手も「内川塾」で飛躍した。


鈴木は、内川と以前から面識があった同僚の小窪哲也内野手に橋渡しを頼み、メンバーに加わった。初参加の2年前は内川の打撃練習を動画で撮りまくり、練習後は宿舎で繰り返し見ていたという。


鈴木が特に違いを感じたのは至近距離からトスを上げてもらい、ネットに向けて打つティー打撃だった。内川はトスが内外角に乱れてもバットを自在に操作。ネットのほぼ同じ場所に当て、跳ね返ったボールは一カ所に集まった。鈴木が打つとボールは散らばった。確実性を上げたいと思っていた鈴木に、内川は「そんなに振らなくても飛距離は出る」「打つポイントは体に近く」など、手本を見せながら助言した。その年、鈴木は3試合連続決勝アーチを放つなどブレーク。広島の25年ぶりリーグ優勝の立役者になった。


3回目になるはずだった今年の自主トレは、鈴木が右足首骨折からのリハビリ中で参加を泣く泣くあきらめた。それでも師弟関係は続いている。シーズン中、鈴木は打撃で悩めば内川に連絡を入れるという。


内川によると、2人の関係は少しずつ変わってきたようだ。「最初は僕が一方的に教えるだけでした」。鈴木が経験を積むにつれ、相手投手の攻めなど質問が具体的になってきたという。「ああ、俺もそういう時があったなって思ったり。今、楽しいですよ。会話するのが」。内川が通ってきた道を、鈴木が追いかけてきているのが分かる。今では「僕も刺激になっていますよ」とまで言う。


今季の内川は通算2千安打を達成したものの、けがや体調不良もあり不本意なシーズンだった。日本シリーズは代打からのスタートになりそうで、まずはベンチから「まな弟子」の打撃を見つめる。(伊藤雅哉)



 

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