(30日、プロ野球日本シリーズ ソフトバンク9―8広島) ソフトバンク、広島に辛勝 日本シリーズ1勝1敗1分け 派手な本塁打でもヒットでもない。ソフトバンクが今シリーズの流れを取り戻すきっかけとなったのは、紛れもなく一つのフォアボールだった。 激しい打撃戦の起点になったのが、四回1死から巡ってきた柳田の第2打席。初球、ボール球を空振り。ここでガラッと変わる。誘い球に乗らずに、バットを出すのをこらえた。6球目を見送って四球。これが、相手バッテリーにとっては、大きな重圧となった。 続く打者はデスパイネ。当然、本塁打を警戒され、全球ボールで連続四球を選んだ。労せずして1死一、二塁。先発の九里は、もう際どいコースを突けなくなった。甘く入った球を中村晃が適時打に、今宮も左翼線へタイムリーにした。「四球からのチャンスをしっかり生かしてくれた」と工藤監督。今シリーズで初めてホークスが先制した。 指揮官の描く理想の「先行逃げ… |
ソフトバンク打線、やっと着火 流れ呼んだ柳田への四球
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