返礼品競争が続くふるさと納税。一部の自治体は「裏メニュー」のような形で、総務省が見直しを求めた「過度な返礼品」を用意していた。
ふるさと納税に「裏メニュー」 監視逃れ?週末だけ出没
ふるさと納税見直しに反論 返礼品1千種類の泉佐野市長
ふるさと納税でギフトカード、国の警告後新設 今は中止
「お礼の品」で「不要」を選ぶと…
ロケット発射場「種子島宇宙センター」がある鹿児島県南種子(みなみたね)町。寄付額の最大6割に相当するギフト券の返礼品を始めたのは、10月1日だった。
総務省はその前月、寄付額の3割を超えるものや、家電や金券などの「過度な返礼品」を送る自治体数を公表し、見直しの徹底を求めていた。10月4日に県から問い合わせを受けた町はすぐに中止すると答えた。
ところが、以前から用意していた返礼率5割の「裏メニュー」は続けていた。
やり方はこうだ。
金券類の返礼品について電話で町に問い合わせた寄付希望者にだけ、特定のふるさと納税サイトを紹介。南種子町のページで「お礼の品【不要】」を選び、10万円以上を寄付すると、寄付額の5割の旅行ギフト券が後日届く――。
サイトにこの返礼品は掲載され…