フィギュアスケートの西日本選手権が2日、名古屋市の日本ガイシアリーナでジュニア女子のショートプログラム(SP)があり、シニアで活躍する本田真凜(まりん)(17)=JAL=の妹で、女優でもある本田望結(みゆ、14)=関大中=が出場し、9位につけた。
フィギュア特集 Kiss and Cry
望結は10月の近畿選手権(兵庫県尼崎市)で4位になり、今大会へ。「練習を大切にしてきた。これでできなかったら、もう無理というくらいやってきました」
だが、冒頭の3回転フリップは軽度の踏み切り違反の判定。続く連続ジャンプでは3回転ループで回転不足をとられた。どこか悔しそうな表情を浮かべ、「落ち着きすぎた。ちょっと慎重にいきすぎたかもしれない」と反省を口にした。
真凜の背中を追いつつも、妹の紗来(さら)(11)=京都醍醐ク=との対戦も楽しみにしている。紗来は10月の全日本ノービス選手権(大阪府高石市)で2位に入り、上位に与えられる全日本ジュニア選手権(23~25日、福岡市)の出場権を手にした。望結も西日本選手権で上位16人(シード選手を除く)に入れば、全日本ジュニアへの出場が決まる。実現すれば、公式戦で2人が対戦するのは初めてだという。
「全日本(ジュニア)で戦えるのはうれしいし、かなうかもしれない。私も妹も戦いたいと思っています」。多くの記者が囲み、カメラが回る前で、中学生とは思えない堂々とした語り口だった。
望結は女優とスケーターの両立を目指す。ドラマ「家政婦のミタ」で一躍脚光を浴び、数多くのCMにも起用される。映画で主演を務めたこともある。ただ、スケート靴を履けば、スケートに集中する。「フリーに対して気持ちは強くなっている。いつも通り落ち着きながら頑張りたい」。ジュニア女子のフリーは4日にある。(大西史恭)