中国の習近平(シーチンピン)国家主席が10月26日、安倍晋三首相との会談後の夕食会で、「トランプ米大統領との関係は悪くない」と述べていたことがわかった。米中貿易摩擦の解決に向け、習氏が意欲をにじませた形だ。これに対し、安倍氏は「もっと対話をして摩擦を解消してほしい」と要請したという。複数の日本政府関係者が明らかにした。
習氏と安倍氏は北京の釣魚台国賓館で行われた首脳会談の後、夕食会に臨んだ。隣り合わせた席に座り、地域情勢などについて約1時間半にわたって話し合った。
習氏とトランプ氏をめぐっては、トランプ氏が9月26日の記者会見で習氏について「もう友達でないかもしれない」と発言した経緯がある。それでも習氏は夕食会で安倍氏に「トランプ氏は私を名指しで批判していない」と説明。米国の批判の矛先が自分に向けられたものではないとの認識を示したという。
また、習氏は安倍氏がトランプ…