安倍晋三首相は28日夜、米国のトランプ大統領と約10分電話協議し、米朝首脳会談でトランプ大統領が日本人拉致問題について取り上げたとの報告を受けた。首相が電話協議後、記者団に「昨夜(27日)の一対一の会談で、拉致問題についての私の考え方を伝えて頂いた。夕食会でも提起し、真剣な議論が行われた」と明らかにした。
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首相は「詳細は差し控える」とし、具体的な取り上げ方や北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の反応などは明らかになっていない。北朝鮮の非核化をめぐって合意に達せず、合意文書の署名を見送ったことについて首相は「安易な譲歩を行わず、建設的な議論を続け、北朝鮮の具体的な行動を促していくトランプ大統領の決断を日本は全面的に支持する」と述べた。