中国から、韓国から、英国から、そして米国から。主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)開催を翌日に控えた27日、各国の首脳・要人らが次々来日した。空港では厳戒態勢が敷かれ、大規模な交通規制もスタート。世界中の注目が大阪に集まる。
G20大阪、指導者たちの横顔は
G20参加国、どう決まった? 曲折の外交史ひもとく
午後6時40分過ぎ。雨の中、垂直尾翼に星条旗をあしらった米大統領専用機「エアフォース・ワン」が大阪(伊丹)空港に着陸した。トランプ大統領は自ら傘を差してタラップに姿を見せると、小さく左手を上げた。空港そばの交差点では、市民や外国メディアのTVクルーを含む約30人が、トランプ氏を乗せた車を待っていた。車列が通過すると「来た!」と歓声を上げた。大阪府豊中市の小学5年生の女児(10)は「自慢します」と話した。
これに先立ち、午後1時過ぎには中国の習近平(シーチンピン)国家主席が関西空港から大阪入り。国家主席として来日するのは初めて。花束を受け取り、出迎えた大阪府の吉村洋文知事らと握手を交わした。トランプ氏と習氏は29日に会談する見通しで、貿易摩擦の渦中にある中、昨年末にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開いた前回のG20以来、約7カ月ぶりの「米中会談」となる。緊張緩和の道筋を示せるかが焦点となるほか、北朝鮮の核問題への対応も話し合うとみられる。
この日朝から、韓国の文在寅(…