私がきちんと家事をしなくてはならない――。夫婦で分担する大切さが強調されるようになっても、そんなプレッシャーに悩まされる女性は少なくない。だが、最近、家事の「手抜き」をテーマにした書籍が旬だという。時代は変わったのか。 おかずは火を使って1品、材料を切ったりするだけで2品。家族が喜ぶ食事は簡単に作れる――。息子3人を育てるマルサイさん(39)=ペンネーム=の著書「主婦力ゼロからのやってみた家事」(大和書房)は7月の出版以来4刷りを重ね、2万部を超えた。 担当編集者は、「こうした家事本は、少し前から旬。外で仕事を持っているかどうかに関わらず、女性の働き方が見直されている」 マルサイさんは、自分なりの家事にたどりつくまでの苦闘をマンガと文章で描いた。約10年前に結婚し、「専業主婦だから完璧にできないとダメ人間だ」と様々な家事術を試しては挫折。当時は、「手抜きもOK」と書いたブログや本には出会えなかったという。 だが、昨年、SNSに麻婆茄子丼だけの夕食の写真を投稿すると、共感のコメントが寄せられ、初めて自分を肯定できたという。 雑誌「kodomoe(コドモエ)」(白泉社)は8月号で「家事をやめよう。」という特集を組み、「『家事も育児も完璧』な理想の母親像に縛られていたのかも」と、省いていい家事の例も紹介した。同誌は20~40代の母親向けで、家事の効率化企画は反響が大きい、と森綾子編集長は話す。「さぼると子どもが不幸せになると、自分を責める人の話をよく聞きます」。「レタスクラブ」(KADOKAWA)も近年、読者の忙しさや家事の悩みに寄り添う内容で部数を伸ばす。「おかずを4品作るなど、昔は真面目すぎる印象もあった」と松田紀子編集長はいう。 8月末に東京都内で雑誌「サンキュ!」(ベネッセコーポレーション)や消費財メーカーが開いた働く母親向けセミナーは、家事を見直して自分のゆとりを作るというテーマ。ここでも、「母のように完璧にできないとだめだと思ってしまいがち」という参加者がいた。 そもそも、なぜ家事を完璧にしないといけない空気があるのか。 家事生活研究家の佐光紀子さん… |
家事の「手抜き」広がる共感 年配女性の意識にも変化
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