フィギュアスケートの今季のグランプリ(GP)シリーズ第3戦のフィンランド大会で、女子総合3位になった坂本花織(シスメックス)と同4位の白岩優奈(関大ク)が6日、関西空港着の航空機で帰国した。
フィギュア特集 Kiss and Cry
満面の笑みで帰ってきた2人の手には、フィンランドの作家が書いた小説を元にしたアニメ「ムーミン」のぬいぐるみ。しかも、それぞれが滑るプログラムの衣装を着て、日本代表ジャージーを上からはおり、スケート靴まで履いていた。
「ファンの方に頂きました」と白岩。フィギュアスケートでは、演技終了後に花やぬいぐるみが投げ込まれるのが恒例。その中にフィギュアスケート日本代表に扮した「ムーミン」のぬいぐるみがあったという。思わぬプレゼントに、2人は笑顔で記念撮影に応じた。
坂本はGPシリーズのスケートアメリカで2位、フィンランド大会で3位と2戦連続で表彰台に乗り、GPファイナル(12月、カナダ・バンクーバー)進出の可能性を残す。「休みはもらえないです……」と言い、「今日の夜から練習だと思います」。白岩はフリーで平昌(ピョンチャン)五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(ロシア)の直後に滑った経験が収穫だったといい、「めったにない機会だった。次の全日本選手権(12月、大阪)では誰の後に滑っても怖くない」と力強く語った。(大西史恭)