三菱UFJ銀行と三井住友銀行は来年にも、現金自動出入機(ATM)を共通化し、預金者が相互に無料で現金を引き出せるようにする。まず駅前や商業施設の店舗外ATMを共通化し、将来は店舗内ATMにも広げる。日本銀行の金融緩和による超低金利で銀行の収益は悪化。ネットバンキングの普及でATMの利用は減り、維持コストが重荷になっている。共通化でサービスを維持しながらコストを減らす。
三菱UFJと三井住友、ATM共通化を検討 維持費削減
紙の通帳に毎年手数料? 大手銀、収益悪化で対策検討
メガバンク同士が相互のATMを無料で使えるようにするのは初。現在は他行扱いでかかる108円(平日日中)の手数料が無料になる。
三菱UFJと三井住友は、設置場所が近い全国約500カ所の店舗外ATMを一本化する。それ以外で2行がそれぞれ設置している店舗外ATMでは、預金者が相互に無料で現金を引き出せるようにする。共通化後は、計約2300カ所の店舗外ATMで、相互に無料引き出しができることになる。共通化で重複するATMを減らして経費を年数十億円削減し、利便性も上げる。
共通化後も、通帳の記入や硬貨…