三菱UFJ信託銀行は31日、豪大手コモンウェルス銀行(CBA)傘下の資産運用会社を約3280億円で買収すると発表した。これで三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)全体の資産運用残高は計約90兆円となり、アジア、オセアニア地域でトップとなる。
三菱UFJ信託銀は来年半ばまでにCBAグループの九つの子会社の株式を100%取得する。買収する9社の資産運用残高は約17兆円。MUFGの現在の資産運用残高約72兆円と合わせると約90兆円で、三井住友トラスト・ホールディングスや日本生命保険を抜く。
三菱UFJ信託銀はMUFG内での機能再編に伴い、4月に法人融資部門を三菱UFJ銀行に移管した。今後は成長分野の資産運用に注力する方針で、他の資産運用会社の買収による規模拡大にも積極的だ。(柴田秀並)