インドネシアで乗客ら189人を乗せたライオン航空の旅客機が墜落した事故をめぐり、運輸当局が、安定飛行にかかわる機体のセンサーの一つに不具合があったと示唆していることが分かった。事故機を生産したボーイング社が6日付の報道発表で明らかにした。
同社によると、運輸当局は、事故機の「迎え角センサー」の一つに、「誤った入力がなされていた」と示唆している。このセンサーは機体が水平を保って飛行するためのもの。同機は最新のボーイング737MAX8型で、8月に納入したばかりだった。
同機は、ジャカルタ近郊のスカルノ・ハッタ国際空港を10月29日朝に離陸した後に消息を絶ち、ジャワ島の北の沖合に墜落。運輸当局は機体が急降下し、海面にそのまま墜落したと分析している。(シドニー=小暮哲夫)