ウォルト・ディズニーらが制作し、既に失われたと考えられていた短編アニメの一部が日本で確認された。ミッキーマウスの「原点」となったウサギのキャラクター「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」が主人公で、1928年に公開されたもの。大阪府寝屋川市のアニメ史研究家渡辺泰さん(84)が高校生のころに購入し、現在は神戸市長田区の神戸映画資料館に所蔵されている。
作品の原題は「Neck’n’Neck」。約5分の短編で、家庭映写機用に2分に短縮され、16ミリフィルムで市販されていた。日本語で「ミッキー漫画 スピーデー」という題名が付いており、渡辺さんは、大阪市の玩具問屋街で500円で購入したという。
短縮版では車に乗ってデートを楽しむオズワルドとガールフレンドを、バイクに乗った犬の警官が追いかける。起伏のある谷や急な山道を猛スピードで走り抜けると、キャラクターや乗り物が伸びたり縮んだり。ディズニー作品らしい自由自在な動きが楽しめる。
渡辺さんは、米国で昨年に出版…