ロシアのプーチン大統領(右)との首脳会談の冒頭、握手を交わす安倍晋三首相=2018年11月14日午後6時54分、シンガポール、岩下毅撮影
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「4島一括」から「2島先行」へ――日本政府の方針が大きく転換した。首相の「英断」なのか、それとも外交の敗北なのか。これを契機に、平和条約交渉は本当に進展するのか。「2島先行」が、日本とロシアの関係に何をもたらすのかを考える。
首相「2島先行返還」軸に日ロ交渉へ 4島一括から転換
「2島先行」、首相周辺で検討本格化 ロシア世論は反発
「島を渡すのはあり得ない」 日ロ合意、色丹島民に衝撃
東郷和彦さん(元外務省欧亜局長、京都産業大教授)
今回の日ロ首脳会談の結果は高く評価しています。安倍晋三首相は、プーチン大統領との間で日ロ平和条約締結を実現することに並々ならぬ関心を持ってきました。それが実を結んだと思います。
大きな転機になったのは、20…