北方領土を管轄するロシア・サハリン州のユジノサハリンスクで、北方領土の日本への引き渡しに反対する集会が22日、開かれた。15日に続き2週連続で、地元メディアによると約400人の市民らが参加した。
北方領土引き渡し、サハリンで反対デモ 市民ら200人
ロシア共産党の同州支部が主催した。参加者らは、歯舞群島と色丹島の日本への引き渡しを明記した「日ソ共同宣言」を平和条約交渉の基礎とすることで日ロが合意したことで、ロシアが第2次世界大戦で獲得した北方領土を失う可能性があると主張。プーチン政権に対し、日本との交渉をやめるよう求めた。
インタファクス通信によると、集会では北方領土の引き渡しの賛否をたずねるアンケートも行われ、これまでに500人以上が反対を表明しているという。(モスクワ=石橋亮介)