インタファクス通信によると、ロシア極東を管轄するロシア軍東部軍管区の部隊が12日、北方領土の択捉島と国後島で、機関銃・砲兵部隊の兵士500人規模の軍事演習を始めた。軍用車両など約70台も投じる。
ロシア国防省は6日にも、クリル諸島(北方領土を含む千島列島のロシア側呼称)に上陸する敵を想定し、同部隊の兵士約350人が参加する訓練を実施したと発表している。
日本外務省関係者は「事実であれば北方四島に関するわが国の立場と相いれない」と話した。事実関係を確認し、モスクワの日本大使館を通じてロシア外務省に抗議する方針だ。(モスクワ=石橋亮介)