熊本市中央区辛島町の「後藤商店」付近から16日午後9時ごろ出火し、木造瓦ぶき2階建ての建物延べ約800平方メートルが全焼した。火事の延焼で、隣接するマンションとビル計3棟、駐車場にあった車18台の一部を焼いた。熊本県警と消防によるとけが人はなく、出火原因を調べている。
現場は熊本城に近い市中心部。建物は1919年の建築で熊本市の景観形成建造物に指定されている。所有者の女性によると、2016年4月の熊本地震で大規模半壊したが、今年12月末までに復旧とリノベーション工事を終えて貸しホールにする予定だった。女性は取材に「文化の発信地にしようと思っていた。再建の途中で残念」と話した。(清水優志、杉山歩)