17日午後0時15分ごろ、熊本市中央区水前寺公園の11階建てのマンションの外壁が落下し、近くを走行していた乗用車のガラスを突き破った。乗っていた2人が軽傷を負った。
熊本東署によると、屋上近くの南東側から、タイルが張られた外壁が縦約80センチ、横約30センチにわたり落下した。外壁は、道路を走行中だった乗用車の助手席のガラスを破って車内に入り、運転していたパート女性(28)が腕に打撲を、後部座席にいた女性もガラス片で切り傷を負ったという。
同じ壁面の別の場所もはがれ落ちる恐れがあったため、警察が周辺を交通規制した。
マンションの管理会社などによると、マンションは11階建てで、2014年に完成。17年7月に外壁のタイルを調査した際に一部が浮いていたため、落下の危険がある部分をはがしていたという。今回外壁が落ちたのはこうした処置の対象外の部分だった。(吉備彩日、杉山歩)