(16日、大相撲九州場所6日目)
相撲特集:どすこいタイムズ
御嶽海と北勝富士は1992年生まれの同学年で同期入門。アマ時代から張り合ってきた2人だ。お互いに、あとには引けない。番付が上の御嶽海にとってはなおさらだった。
4場所ぶりの対戦に御嶽海は「力の差を見せつけようかなと思った」。押し相撲同士、厳しい当たりを見せた。右はずがまた強烈。3日連続で横綱、関脇、大関を撃破してきた北勝富士を問題にしなかった。
「相手も調子がいいから怖かったけどね」と言いつつも涼しい顔だ。北勝富士は「意識し過ぎちゃった」と硬くなったよう。ここは関脇の貫禄勝ちだった。
姿が見えない横綱勢は全盛を過ぎ、大関陣も突出してはいない。2人のような次代を担う20代力士の熱戦は土俵をわかす。御嶽海は星を五分に戻し、7日目は全勝の貴景勝、22歳。「誰にでも自分の相撲を取るだけ」と不敵に笑った。(隈部康弘)