日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会は26日、福岡市で会合を開き、九州場所で4連敗して途中休場した横綱稀勢の里に対し、横審規則に基づき「激励」することを決議した。北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「ファンの失望は大きい。来場所の再起に期待する」と述べた。
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横綱の成績不振などが続いた場合、横審の規則では、出席委員の3分の2以上の決議で「激励」「注意」「引退勧告」などができる、とされている。これまでに、「激励」を決議された例はなかったが、この日は9委員の全会一致で決まった。
昨年春場所で左胸などをけがした稀勢の里は、翌夏場所から8場所連続で休場。復帰した今年秋場所で10勝したが、完全復活をめざした今場所では初日の取組で右ひざにけがを負い、全治1カ月と診断された。休場を表明する際、稀勢の里は初場所に出場する意向を明確に示していない。(鈴木健輔)