千葉県佐倉市の高層マンションの一室で住人の岩井二郎さん(75)が殺害された事件で、室内に岩井さんとは別人の土足の足跡が残っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。千葉県警は事件にかかわった人物の足跡とみて、靴の特定を進めている。
千葉の高層マンションで会社役員死亡 殺人容疑で捜査
捜査関係者によると、岩井さんは玄関近くに仰向けで倒れていた。普段着で着衣に乱れはなく、靴は履いていなかった。室内には岩井さんの靴とは違う土足の足跡があったといい、県警は部屋を訪れた人物が岩井さんを襲った後、室内を歩き回った可能性があるとみている。
岩井さんはコンサルタント会社役員で、同県船橋市の外国人向け日本語学校「インターナショナルスクール船橋」の理事長なども務めていた。25日午後、最上階の29階の自宅で倒れているのを、訪ねてきた同僚が見つけた。頭には殴られたような外傷があり、司法解剖の結果、死因は脊椎(せきつい)の損傷による脊髄(せきずい)ショックの可能性がある。