千葉県佐倉市の高層マンション最上階の29階の一室で、住人の日本語学校理事長、岩井二郎さん(75)が殺害された事件で、室内に金品などを物色した痕跡がなかったことが、捜査関係者への取材でわかった。千葉県警は金銭目的などの犯行ではないとみており、交友関係やトラブルの有無などを調べている。
千葉の会社役員殺害、室内に第三者の足跡 土足で歩行か
捜査関係者によると、岩井さんは玄関近くに仰向けで倒れており、頭部には殴られるなどした傷があった。室内には岩井さんとは別人の土足の足跡が残されていたが、現金や貴金属を探すために家具などを物色したような痕跡はなかった。一方、室内の物が散乱するなど人が争ったような形跡はあり、岩井さんが助けを求めようとした可能性があるという。
現場マンションはオートロック式で、各階に防犯カメラがある。県警は、岩井さんが招き入れた人物が岩井さんを襲い、室内を歩き回った可能性が高いとみており、カメラの映像解析や靴の特定を進めている。
県警によると、岩井さんは一人…