昨季の最下位から今季2位に躍進したプロ野球・ヤクルトで、ベテラン選手が「厳しい冬」を味わっている。3日は3選手が来季の契約更改交渉に臨み、野球協約で定められた減額制限(年俸1億円超は40%、1億円以下は25%)を大きく超える提示を受け、いずれも受け入れた。減額は3人合計で1億6800万円。戦力外も覚悟した3人は崖っぷちから来季、復活をめざす。
減俸提示に“白旗”の3人は館山昌平投手(37)、畠山和洋内野手(36)、大引啓次内野手(34)。館山は7400万円減の2400万円、畠山は7千万円減の4千万円、大引は2400万円減の3600万円で契約を更改した。
野球協約では、選手のその年度の年俸から1億円超では40%、1億円以下では25%を超えて減額されることはない。ただし、選手の同意があれば減額できる。
「松坂世代」の一人で、2009年の最多勝投手・館山は今季が3年契約の最終年だった。度重なるけがで手術を重ね、3年間で挙げた勝ち星は一つだけ。特にここ2年は未勝利なだけに、約75%の減額にも「選手(戦力)として金額を提示してくれたので、こんなにうれしいことはない」という。
今はけがへの不安はない。「来…