京都大特別教授の本庶佑(ほんじょたすく)さん(76)が10日夜(日本時間11日未明)、ノーベル医学生理学賞を受賞する。受賞理由は、がんと免疫にかかわる研究だが、この研究が報告される前から、本庶さんの名前は国際的に有名だった。前に手がけた研究も「ノーベル賞級」と評価されているからだ。 「すばらしい科学者だ。以前から多くの重要な科学への貢献をしてきた」。同賞選考委員長で、カロリンスカ医科大のアンナ・ベデル教授は、朝日新聞の取材にそう話した。 本庶さんは1978年、細菌やウイルスなどの病原体を攻撃する「抗体」が、敵に応じて姿を変える「クラススイッチ」のしくみを提唱した。この研究を発展させ、生命の基本的な謎を解いた業績で81年度朝日賞、84年ベルツ賞などを受賞した。 いまのように研究機器もそろっていなかった時代。「手間がかかる実験を徹夜で行っていた」。当時大学院生で実験を担当した神戸大の片岡徹名誉教授は振り返る。 本庶さんのもとで研究してきた… |
本庶さん、未明に授賞式 過去の研究も「ノーベル賞級」
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