今年のノーベル医学生理学賞を受賞する本庶佑(ほんじょたすく)・京都大特別教授(76)が6日午後(日本時間同日夜)、共同受賞する米テキサス大MDアンダーソンがんセンターのジェームズ・アリソン教授(70)とともに、スウェーデンのカロリンスカ医科大で記者会見した。本庶さんは「(アリソン氏と)一緒に受賞できたのはとてもうれしい」と語り、互いの研究をたたえ合った。
基礎科学「も」でなく「が」 本庶さんが語った重要性
本庶佑さん、ノーベル博物館の椅子にサイン 7日は講演
2人の関係を問われると、本庶さんは「過去に共同研究を打診したが、断られた」と話し、会場の笑いを誘った。長年研究を続けてこられたことについて、「私はあきらめたことはない。研究してきた『分子』はとても重要で興味深く、立ち止まる理由はなかった」と語った。
本庶さんとアリソンさんは、それぞれ別に免疫のブレーキにかかわる分子を研究。本庶さんは「PD―1」、アリソンさんは「CTLA―4」という分子をターゲットにしたがん治療に道をひらいた。
2人の研究をもとにしたがん治…