上智大は11日、2021年春の新入生から、すべての一般入試で英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能を評価すると発表した。藤村正之副学長(高大連携担当)は英語の4技能を必須とする理由について「受験のために英語を勉強しがちな高校生に対し、将来も4技能は必要になるというメッセージを込めた」と述べた。
同大は、20年度から始まる大学入学共通テストを活用する入試も始める。これまでは大学入試センター試験を利用してこなかったが、「地方の優秀な生徒を獲得したい」と方針を変える。共通テストでは英語の4技能を評価するため、民間試験を使う。
これまで同大で英語4技能を評価していた入試は、同大と日本英語検定協会が開発した「TEAP」での一定の成績を出願要件とする方式だけだった。今後はこの方式を拡大するほか、共通テストの成績のみで受験できる方式と、共通テストの成績に加え、各学部学科による試験を課す方式を新設する。各学部学科の試験は1、2科目を想定し、記述式問題も含める。
同大はTEAP以外にどの民間試験を認めるのか、来年3月までに決めるという。(増谷文生)