東京医科大の不正入試をめぐり、「医学部入試における女性差別対策弁護団」は26日、今年度内にも受験生が、同大に損害賠償などを求める訴えを起こすと明らかにした。26日までに40人の受験生が、計1300万円の慰謝料などを同大に請求しているが、「大学側による対応の見通しがたたない」ため、訴訟に踏み切るという。
弁護団によると、原告の規模や請求額などは検討中。受験生として一律に慰謝料などを求めるほか、入試で不正に不合格となった受験生については、不合格にされたことへの賠償も求める方針という。
現在、大学側に求めているのは①成績開示と、得点調整がなければ合格していたかどうかの回答②受験料の返還③不当な受験への慰謝料10万円(1年度につき)④交通費や宿泊費――の4点。10月の段階で24人の請求を公表し、この日は新たに16人が加わった。(山下知子)