今年1月に野球殿堂入りした金本知憲・前阪神監督(50)を祝う会が11日、大阪市内であり、約900人が集まった。チームを託した矢野燿大(あきひろ)監督(50)、今季で引退した前広島の新井貴浩氏(41)らが花束を渡す場面もあった。金本氏は「野球への情熱はたぶん失うことはないと思います。野球に携わっていきたいなと思います」と話した。
矢野監督は球団から監督就任を受けた後、10月14日に「家族に相談したい」と宮崎から帰阪したが、実は金本氏に会うためだったと明かした。悩んだ中で「かねもっちゃんと話すしか前に進めない。背中を押してくれて、決断に至った」。無名の存在から一流になった金本氏について、「やったらできる。うまいヤツが登るわけじゃない、この世界。それを教えてくれた」と話し、今後も若手にその姿を伝えていくという。
金本氏は矢野監督から相談を受けた時のことを振り返り、「彼自身も(最下位の)責任を感じていたから。『俺一人の責任だから気にすることはない』と言った」と明かした。