聖マリアンナ医科大(川崎市)は12日、「文部科学省から、入試で性別や年齢によって差をつけていることが疑われると指摘された」と発表した。同大は「属性による一律評価は行わず、受験生を個々に総合評価している」と反論し、問題はないとしている。
同大によると、文科省からは「一般入試で調査書等の点数化を調べたところ、女性よりも男性が、多浪生よりも現役生が高い点数となっていた」と指摘された。「調査書等の評価」は2次試験で合格者を決める際に使われ、調査書のほか、受験生が記入した志願票、面接委員から聞き取った内容、面接評価表を判断材料にしているという。広報担当者は「面接官によって個人的に、男子や現役を高くつける人はいるかもしれないが、他大学のように一律に加点していることはない。公正に評価しているつもりだ」と話した。
同大によると、18年度の一般入試は3095人が受験。男女比は56対44だったが、1次試験の合格者は61対39、2次試験の合格者は77対23で、差が次第に拡大した。合格率は男子が5・72%、女子が2・23%、現役生が4・59%、浪人生が4・10%だった。(宮坂麻子、山下知子)