文部科学省が全国81大学の医学部医学科の入試を対象に実施している調査で、日本大(東京)と関東地方の私立大が「不適切な入試を行っていた疑いがある」と指摘されていることが11日、関係者の話でわかった。日大は卒業生の子どもら特定の受験生を優遇していたといい、12日にも公表する方針という。文科省も近く、計10大学の入試を不適切とする調査の最終報告を公表する予定だ。
関係者によると、関東地方の私立大は文科省から、現役生らを優遇していたのではないかなどと指摘されている。これに対し、大学側は「正当な理由があり、不適切ではない」と反論しているとみられ、公表するかどうかも未定という。
医学部の入試をめぐってはこれまでに、東京医科大、順天堂大、昭和大、岩手医科大、金沢医科大、北里大、神戸大、福岡大が不適切な入試を行っていたと公表している。(矢島大輔、土居新平)